秋田市のかなちゃん整体院ではオステオパシー整体に対応

• 2023年12月14日
• カテゴリー：未分類

秋田市東通(ひがしどおり)にある整体院のブログです。

フランス政府公認のオステオパシー学校であるスティルアカデミージャパンで、オステオパシーを学んでおります。(現在5年生です)

こんにちは。いよいよあと3ヶ月後くらいには、フランスのリヨンにあるオステオパシー学校の本校で「卒業試験」があります。気分的にふわふわしてきましたが、ラストスパートで気合い入れて頑張っていこうと思います。

では当院でオステオパシー整体を受けていただいている方の症例報告をさせていただきたいと思います。

■歩くときの右膝の痛みと朝起きたての腰痛/30代女性/受付事務

■症状/お悩み

・3ヶ月ほど前から、日常生活で歩いている時の膝の痛み。それから膝の痛みをかばっているせいか右の腰も慢性的に痛くなってきた。

・膝はここ3カ月がとくに気になるけど、その前から痛かったり、楽になったり繰り返していたかもしれない。

・腰痛は膝の痛みの後で起きた。とくに朝起きたて、ずっと座っていたあとの動きはじめが痛い。でも日中動いていると少し楽になってくる。

■全身まるごとオステオパシー検査

・膝については痛みを起こしている場所は関節ではなく、お皿の上や下の筋肉や靭帯でした。腰も痛みの場所を確認させていただくと右の仙腸関節でした。

・立位で全身を観察すると、全体的に右に重心がかかっている印象。それに対して首や肩は真ん中に戻そうと頑張って左に向けている感じ。

・立位でファシア(筋膜)の傾聴をすると右の仙腸関節のほうへひかれる。座位でも同じ。

・仙腸関節のモビリティテストをすると右がポジティブ(腸骨前方)。第12肋骨のテストも右がポジティブ。腰椎のＬ３がＦＲＳの左(機能障害は右)。

・下肢のテストをすると右の立方骨、内側楔状骨下方機能障害。右の距骨下関節(踵のあたり)が内方機能障害。右の距骨前方機能障害。右の下腿骨間膜。右の膝(脛骨前方)、右の股関節外旋(右の梨状筋にテンションあり)

・腹部内臓のテストをすると回盲弁、盲腸、腸間膜根、右腎臓下垂、右横隔膜にテンションあり。

・他にも胸郭、上肢、頚部内臓、頭蓋などもチェックしましたが今回は下肢と骨盤の機能障害をメインに紹介させていただいております。

■オステオパシー施術/まとめ

まずオステオパシー検査をしながら追加で問診をさせてもらいました。なぜかというと、左足にに比べて右足の「足底弓が閉じない」「距骨下の関節の内側がしまっている」「くるぶしの動くきが少ない」「骨間膜のテンションがかなり高い」ので過去に足首のケガをしていないか確認したところ、数年前にママさんバレーで右の足首をガッツリ捻挫したということでした。これはビンゴでした。

施術としてはまず右足首周辺の問題である立方骨、内側楔状骨、距骨、骨間膜をメインに施術させていただきました。

続いては骨盤と腰椎のバランスを崩している可能性がある構造の施術をしました。腰痛に関してはとく「朝起きたて」や「動き始めが痛い」けど日中動いているとだんだん楽にはなってくる。

ということで内臓や血液循環の問題があるのではないかと思い、回盲弁と盲腸を施術していると「めっちゃ痛いです。そういえば普段からこのあたり痛いんですけど、いま思い出しましたww」と言われました。

これに加えて腸間膜根と右の腎臓下垂の施術をしたら、回盲弁の圧痛も軽くなり、骨盤のバランスもよくなり股関節と仙腸関節の動きも出てきました。

ちなみに骨盤そのものをグイグイ動かそうとするような、いわゆる骨盤矯正はまったく必要ありませんでした。

施術後、膝の痛みは施術前と比べてかなり楽になったようです。腰や骨盤に関してもかなり動かしやすくなったという感想をいただきました。

今回の女性のケースは、まず数年前の足首の捻挫から始まり、とくに股関節や骨盤にずっと負担をかけてしまった状態でずっと生活していたため全身のバランスを崩してしまい結果として「膝の痛み」や「腰痛」が起きていたのではないかと思います。

アドバイスとしては、多少は同じ姿勢が続いたり左右偏った体の使い方になるのはある程度仕方ないので、カラダ全身のしわ伸ばしをしてあげるようなイメージで、横隔膜と横隔膜脚のエクササイズをご家族に手伝ってもらいながら毎日やっていただくようにお伝えしました。

なかなか1回の施術でいい状態になることはないです。もちろん症状が軽くなることはありますが、身体がいいバランスのとれた状態になるには何回か施術を受けていただく必要があります。

今回の女性の場合は、昔の足首捻挫がメインですが、数年という時間をかけて身体のいろいろな部分でバランスを崩してしまっている可能性があるので2週に1回位くらいペースで継続して施術を受けていただくよう提案させていただいております。

この方の今後の目標としては、月に1回の定期的なメンテナンスで通院しながら仕事も家事も子育ても頑張りたいと仰っておりました。こちらこそ引き続きよろしくお願いいたします。メルシーボークーです。