左の首肩コリ、胃の膨満感、頭痛やめまい、ストレス
- 2023年12月21日
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秋田市東通(ひがしどおり)にある整体院のブログです。
フランス政府公認のオステオパシー学校であるスティルアカデミージャパンで、オステオパシーを学んでおります。(現在5年生です)
こんにちは。今年もあと残すところ10日間くらいとなりました。大谷翔平選手もドジャースに決まり来年のメジャーリーグも楽しみですねー。もちろん日本のプロ野球も楽しみです。2024のプロ野球名鑑が出るのが待ち遠しいですよね。
では当院でオステオパシー整体を受けていただいている方の症例報告をさせていただきたいと思います。
■左の首肩コリ、胃の膨満感、頭痛やめまい、ストレス/60代女性/介護職
■症状/お悩み
・デスクワークが多いのと仕事のストレスのせいか、常に左の首肩のコリがある
・以前から胃の不調があるが、ここ2~3日前から胃の膨満感かお腹の張りがけっこうある感じ。
・疲れがたまってくると頭痛やめまいのような感じがある。
■全身まるごとオステオパシー検査
・左の首肩のコリの場所は、左肩甲骨の内側で脊椎と肋骨の間の関節と左首と頭の付け根の筋肉でした。
・本人が首をエクステンション(反らす)と首全体が痛い。
・全身の観察をすると、左肩が上に上がっていて、首も左に傾いている印象。
・立位でファシアの傾聴をすると、左に引っ張られるがかなり短いところでストップ。座位も同じ。
・仙腸関節のテストをすると左がポジティブ。第12肋骨テストをすると左がポジティブ。
・肩のテストをすると左の鎖骨全体の動きがよくない。とくに左の肩鎖関節が硬い。
・脊椎のテストをすると左の第2肋骨と第3肋骨に機能障害。左の小胸筋と鎖骨下筋にテンション。
・腹部のテストをすると胃の張りはそんなにありませんでした。見つけたのは、左の横隔膜の緊張、左腎臓の下垂、左大腰筋と左腰方形筋のテンション、小腸下垂、腸間膜根の機能障害。
・上肢ー頚部内臓ー頭蓋のテストをすると、やはり左の肩甲骨が上に引っ張られている。左前腕骨間膜にテンション、舌骨下のゾーン、左の胸膜頂、後頭下筋にテンション、左僧帽筋にテンション、後頭骨と側頭骨の間の縫合に機能障害。
■オステオパシー施術/まとめ
今回の女性のケースでまず気になったのが、左の鎖骨と肩甲骨の可動性が右と比べて極端によくなかったことと左の胸膜頂と左の頭蓋のテンションが高い状態でした。
この辺りに問題あると、首肩の痛みやコリが頻繁に起きやすいです。頭痛やめまい、自律神経バランスの乱れもそうです。なので今回はこのゾーンを軸に施術をしていきました。
まずは後頭下筋のテンションを緩めて、頭蓋左の後頭骨と側頭骨の縫合を矯正。それから頚部内臓に対しては左の肩甲舌骨筋と胸骨舌骨筋、浅頚腱膜、中頚腱膜の矯正。そして左小胸筋のマッスルエナジーテクニック。そして左の肋骨胸膜リガメントの施術を行いました。
これでかなり肩甲骨と鎖骨の可動域が出てきました。首の反らす動きでの痛みもかなり軽減されたようです。
最後に腹部内臓の左腎臓、小腸下垂、腸間膜根の矯正をしました。
すると左の横隔膜の緊張もよくなり、肋骨グリルの動きもよくなり呼吸もしやすくなった感じがするということでした。
施術後に女性が、確かにデスクワークで長時間座りっぱなしなのと「気がつくと体の左側を前に出しているかもしれない」ということでした。
もしかすると、以前からの胃の不調により体を左前に丸めて守ろうとする姿勢をとっていた可能性があります。その結果として首肩まわりの筋が緊張してしまっていたかもしれません。
また次回以降の施術では、今回と違うところが気になったり身体のバランスが変化することもあります。
そして今回はオステオパシー検査であまり興味をひかれなかった「胃や胃の周辺の組織」が問題ありますよーと次回は顔を出してくるかもしれませんので、症状がもしたくさんある場合は1週間に1回、そうでなければ2~3週に1回の施術を何回か継続していただくよう伝えて今回の施術は終了とさせていただきました。メルシーボークーでしたー。