首の付け根が痛い、肩甲骨内側の痛み、つらい片頭痛
- 2023年12月28日
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秋田市東通(ひがしどおり)にある整体院のブログです。
フランス政府公認のオステオパシー学校であるスティルアカデミージャパンで、オステオパシーを学んでおります。(現在5年生です)
こんにちは。今年は水害などで大変な1年となりましたが、みなさんの支えのおかげでなんとか仕事もオステオパシーの勉強も続けることができております。本当にありがとうございました。来年もかなちゃん整体院をどうぞよろしくお願いします。
では当院でオステオパシー整体を受けていただいている方の症例報告をさせていただきたいと思います。
■首の付け根が痛い、肩甲骨内側の痛み、つらい片頭痛/40代女性/会社員
■症状/お悩み
・3~4日前に片頭痛がきつくて1日中ほとんど活動できない状態だった。
・とくに頭の左後方部分がズキズキするような感じ。
・左の首の付け根から首全体が痛いのと左の肩甲骨内側の痛みがある。
■全身まるごとオステオパシー検査
・左の首の付け根の痛みの場所は左の後頭下筋のところ。左肩甲骨内側の痛みの場所は第2と第3肋骨のところでした。
・立位で全身のファシア(筋膜)の傾聴をすると左の頚胸部あたりに引っ張られる感じ。座位も同じ。
・立位で頚椎ファシア(筋膜)のテストをすると、右に傾けるのが抵抗あり。
・脊柱のテストでは、胸椎4番のFRS右機能障害。第2肋骨と第3肋骨の機能障害。胸膜頂の左(圧痛+)
・上肢ー頭蓋ー頚部内臓のテストでは、左の肩鎖関節。肩甲舌骨筋。胸骨舌骨筋。後頭下筋。左の後頭骨と側頭骨の縫合の機能障害。
・心膜のテストでは、頚部内臓と心膜を繋いでいる膜と椎骨心膜靭帯の機能障害。
■オステオパシー施術/まとめ
今回の女性のケースとしては、頚部内臓と心膜靭帯の機能障害によって頭蓋、頚椎、左の上肢の排液がうまくいっていないことにより、頭痛や首の痛みが起きていたのではないかと思いました。
なのでまずは静脈血の戻りがスムーズになるように問題がありそうなストラクチャーに対して施術をしていきました。
施術の場所としては、まず頚部内臓に対して施術をするために後頭下筋と深頚腱膜を緩めてから、左の舌骨より下のゾーンと浅頚腱膜と中頚腱膜を施術。
それから頚静脈孔に対して施術をするために後頭骨と側頭骨の縫合を数ヵ所施術。
そして、頚部内臓と心膜を繋いでいる膜、椎骨心膜靭帯を施術。このゾーンがかなり可動域が少なくなっていました。
ちょうどこの部分を施術をしていると「そういえば、感覚としてなんですけど心臓が胸のかなり上、それか首の前あたりにある感じがする時があってすごく苦しいときがあった」と仰っていました。
もしかするとこの心膜の靭帯が頚椎などを引っ張っていたためこのような感覚があったのではないかと思いました。
最後に左の横突胸膜リガメントの施術をして、再テストをすると左の頚椎ファシア、第2肋骨と第3肋骨の可動性もよくなっていました。
患者さん本人も施術後は首肩の張りや痛みもかなり楽になったようでよかったです。
最近はお仕事も忙しくて1~2カ月に1度くらいのペースでオステオパシー施術を受けに来ていただいておりましたが、とりあえず来月はなるべく頑張って2回は来てくださいと伝えて終了とさせていただきました。メルシーボークーです。