内臓下垂、左の腰が痛い、尾てい骨が痛い、左の首が痛い
- 2024年01月11日
- カテゴリー:未分類
秋田市東通(ひがしどおり)にある整体院のブログです。
フランス政府公認のオステオパシー学校であるスティルアカデミージャパンで、オステオパシーを学んでおります。(現在5年生です)
こんにちは。1/12~1/15は内臓オステオパシーの国際セミナーに出席のためお休みさせていただきます。よろしくお願いいたします。
では当院でオステオパシー整体を受けていただいている方の症例報告をさせていただきたいと思います。
■内臓下垂、左の腰が痛い、尾てい骨が痛い、首が痛い/40代女性/会社員
■症状/お悩み
・車から降りた時に左の腰を痛めてしまった。
・慢性腰痛があるのでいつもは右腰が痛くなるけど、今回は左腰が痛くなった。
・腰が痛くなってから、尾てい骨と左の首も痛くなってきた。
・通勤で週に3~4回は往復で3時間30分くらい運転している。
・最近は事情によってイスではなく床生活をしている。
■全身まるごとオステオパシー検査
・痛みを起こしている場所は左の仙腸関節と左の中殿筋。
・炎症を起こしている可能性も除外できたので施術をスタート。
・全体のファシア(筋膜)の傾聴では、左後方に引っ張られる感じ。座位も同じ。
・脊柱肋骨のテストでは、頚椎4番、胸椎4番、腰椎2番、左第6肋骨の機能障害。
・骨盤のチェックでは、左がポジティブで「左仙骨の機能障害」
・下肢のテストは、左の股関節が内旋している。左の梨状筋にテンション。左の骨盤底筋のテンションが非常に高い。
・腹部のテストではS状結腸に高いテンション。押すとけっこう痛い。左の恥骨膀胱靭帯、小腸下垂、腸間膜根。
■オステオパシー施術/まとめ
今回の女性のケースは、まず腹部内臓のS状結腸、左の恥骨膀胱靭帯、腸間膜根、小腸下垂の施術をしたところ左の股関節の内旋はいい状態にもどっていました。
そして内臓下垂の施術をしていると、患者さん本人が「そういえば、数年前の産後からずっとお腹全体が下垂してしまっている気がする」と仰っていましたので、内臓下垂のためのセルフエクササイズもお伝えすることにしました。
最初に腹部内臓の施術をしましたが、左の骨盤底筋の緊張と仙骨の機能障害がまだ残っていたので今度はそちらを施術していきます。
うつ伏せで骨盤底筋と仙骨の施術をしてから、もう一度仰向けになってもらうと。仰向けで寝てる時にずっと痛かった、左の腰と尾てい骨がいまかなり楽になりましたとのことでよかったです。
最後に胸椎4番と左の第6肋骨の施術をすると、頚椎4番の機能障害もほとんどよくなっておりました。なので頚椎は身体のバランスが崩れていた結果として機能障害を起こしていたようです。
要するに頭の位置や目線をいいところにするために頚椎が適応してくれていたようです。このような場合に頚椎に一生懸命グイグイするような施術をしても効果がないばかりか、状況を悪化させてしまうリスクがあるので本当に気をつけないといけません。
施術後に左の仙腸関節の痛みは少しだけ残っていたようですが、骨盤のテストをすると仙骨の可動性もしっかり出ていたので腰も少しずつよくなってくると思いますとお伝えしました。
アドバイスとしてはお家で床に座る時はなるべく座布団やクッションをお尻の下に当てて座ってもらうこと。それから車を運転するときにも背中にクッションかタオルをはさんでなるべく腰が丸まらないようにするのと、セルフで内臓下垂のエクササイズを毎日してもらうこと。そしてお身体が安定してくるまで2~3週に1回のペースで5~6回は続けてみてくださいとお伝えして終了となりました。メルシーボークーですッ。