慢性腰痛、中腰から伸びるとき腰が痛い、朝起きたて腰が固まっている
- 2024年03月26日
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秋田市東通(ひがしどおり)にある整体院のブログです。
当院は秋田で唯一フランス政府公認のオステオパシー学校を卒業したセラピストが施術いたします。
こんにちは。フランスから帰って来てからしばらく時差ボケでふわふわしておりましたが最近やっと調子が戻ってきました。正確にはリヨン→ジュネーブ→ロンドン→東京→秋田のルートで帰ってきました。一緒に旅をしていたメンバーのみなさんのおかげで無事に秋田に帰って来れました。本当にありがとうございました。
では当院でオステオパシー整体を受けていただいている方の症例報告をさせていただきたいと思います。
■慢性腰痛、中腰から伸びるとき腰が痛い、朝起きたて腰が固まっている/70代男性/ボランティア
■症状/お悩み
・数十年前から慢性腰痛があり、数年に1回はぎっくり腰をやっていた。最近はぎっくり腰になっていない。
・軽作業で数分くらい中腰になると、そのあと伸びるときに腰全体が痛い。
・朝起きたてはいつも腰が固まってしまっている。
・数年前から便秘のため医療機関でお薬を処方してもらっている。
・いまの自分の身体の状態やバランスがどうなっているのをしっかりチェックしてもらいたい。
■全身まるごとオステオパシー検査
・全体のファシア(筋膜)の傾聴は左そして前のほうへ引っ張られているような感じ。座位も同じ。
・仙腸関節のモビリティテストをすると左がポジティブ。仙骨の片側左後方機能障害。
・第12肋骨のテストをすると左がポジティブ。
・脊柱のテストをすると胸椎3番、腰椎1番と腰椎4番の機能障害。
・下肢のチェックをすると、左の大腰筋、左の腰方形筋、左の中殿筋、左の大腿筋膜張筋、左の梨状筋などの緊張。そして左股関節の内旋機能障害。
・腹部内臓のチェックでは、腸間膜根、小腸下垂、恥骨膀胱靭帯、膀胱下垂、左の骨盤底筋、左のトルト筋膜、左のS状結腸などにオステオパシー機能障害。
・上肢ー頚部内臓ー頭蓋のチェックでは、左の胸鎖関節の機能障害、左の胸鎖乳突筋、左肩甲骨上方、左の肩甲舌骨筋などの緊張。
■オステオパシー施術/まとめ
今回の男性のケースではとくに左のお腹のゾーンでオステオパシー機能障害がたくさん見つかったため、内臓系を軸に施術をしていきました。
まずは腰痛の原因となっている可能性がある仙骨の機能障害をとるために、仙腸関節の可動性と関係のあるS状結腸の施術。
それから左のトルト筋膜の施術をして、小腸下垂と腸間膜根の施術をしたところでもう一度お腹のゾーンと仙骨をチェックすると、仙腸関節の機能障害はなくなっていたので骨盤の問題は内臓が原因だったということがわかりました。
便秘に関してもS状結腸やそのまわりの筋膜が影響していました。
お腹のチェックでは、まだ納得がいかない感じがあったので、恥骨膀胱靭帯と膀胱下垂、骨盤底筋の施術をしました。
その結果、お腹の全体の可動性、股関節の可動性もよくなっていました。本人も股関節も動かしやすくなったのと左のお尻のハリも楽になったということでした。
そして自律神経的なところでの影響もあるかもしれないので、頚部内臓と胸鎖乳突筋の筋膜リリースをして、最後にアドバイスとして膀胱下垂のセルフでできるエクササイズをお伝えして今回は終了とさせていただきました。
施術後に患者さんご本人が「自分では何とも思っていないところが、いざ動かしてもらうと全然動いてなかったり、場所によっては押されると痛かったです。車検じゃないけど定期的にチェックしてもらってなるべく予防するのが大事なんだなと実感したので、これからは1カ月に1回か2回は必ず来るようにします」と仰っておりました。メルシーボークーだすー。