デスクワークによるつらい首の痛み、ガチガチな肩こり、歩くと踵が痛い
- 2024年01月25日
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秋田市東通(ひがしどおり)にある整体院のブログです。
フランス政府公認のオステオパシー学校であるスティルアカデミージャパンで、オステオパシーを学んでおります。(現在5年生です)
こんにちは。1/26~1/29はスティルアカデミーの授業で内臓オステオパシーの婦人科生殖器系セミナーに出席のためお休みさせていただきます。よろしくお願いいたします。
では当院でオステオパシー整体を受けていただいている方の症例報告をさせていただきたいと思います。
■デスクワークによるつらい首の痛み、ガチガチな肩こり/50代女性/会社員
■症状/お悩み
・毎日長時間のデスクワークにより首の左側がとくに痛い。
・仕事中は肩甲骨まわりもガチガチな状態で、常に張っている感じ。
・最近歩くと右の踵が痛い。
・自分でストレッチをしてみたりなるべく動くように心がけているけど、あまり改善している感じがしない。
■全身まるごとオステオパシー検査
・まずは頚椎の圧迫テストで神経的な問題を除外することができたので、頚椎も含めてオステオパシーチェックや施術をスタートしていきます。
・痛みを起こしている場所は左の頚椎3番、4番の関節。それから左の僧帽筋と肩甲挙筋。左肩の挙上がしにくく、途中でひっかかり感がある。踵が痛いのは右のアキレス腱でした。
・全体のファシア(筋膜)の傾聴では、右前方で横隔膜より下のあたりが引っ張られる感じ。座位も同じ。
・脊柱肋骨のテストでは、頚椎3番4番、胸椎4番、左第6肋骨の機能障害。左の腰方形筋と脊柱筋に緊張あり。
・骨盤と下肢のチェックでは、右の腸骨が開いている(アウトフレア機能障害)。右の股関節が外旋している。脛骨、腓骨ともに前に行きやすくなっている(前方機能障害)。距骨が後方に行きやすくなっている(後方機能障害)。下腿骨間膜がかなり硬い状態。
・腹部のテストでは、盲腸に高いテンション。トルト筋膜、上行結腸、腸間膜根。それから左の横隔膜と右の横隔膜脚に緊張、胃の機能障害。
・上肢ー頚部内臓ー頭蓋のテストでは左の肩甲骨が下方回旋している。左鎖骨下筋の緊張と後頭下筋の緊張。
■オステオパシー施術/まとめ
今回の女性のケースとしては、問診で確認したところ「昔に右腹部の外科手術」を受けておりました。その影響により身体は組織が短くなっている右腹部を守ろうとするような姿勢をとり続けていたかもしれません。
そして、その結果として右の骨盤と腹部内臓の可動性が少なくなってしまい、身体の右側にかなり重心がよっていました。
そして右の足にはたくさん負担がかかり足首の正しい使い方ができておらずふくらはぎからアキレス腱にも負担がかかっていたようです。
もちろん頭の位置や目線をいいポジションにしておくために、右に縮こまっている身体全体を左のほうへ一生懸命引っ張っている結果として左の腰や背中、肩甲骨まわりの筋肉や首の関節に痛みを起こしていたのではないかと思います。
本人はそのような姿勢になっている自覚はほとんどないようでしたが、実際に施術やチェックをしながら姿勢やクセを確認していくと納得していただけたのでよかったです。
施術としては、まずは腹部内臓から始めて、頭蓋、頚椎、上肢それから下肢の順番で施術。
それから最後に胃のモビライゼーションをしてリリースしてから左肩を挙上してチェックすると施術前に比べてかなり上げやすくなり、引っかかりも50~60%以上楽になっていました。
例えば左肩や肩甲骨、鎖骨、首肩まわりのコリや張りなどの問題がある場合はとくに胃の可動性が少なくなってしまっているケースが非常に多いので必ずチェックして問題があればリリースする必要があります。
それは胃そのものをマッサージするような感じで胃や横隔膜の緊張を緩めたり、胃の周辺にくっついている筋膜や靭帯、腹膜などの組織に対しての施術を行います。
そして全体のファシア(筋膜)の傾聴では右側に重心がよっていたのがほとんど真ん中にバランスがとれている状態でした。
そして、お風呂に入ったときなどに昔の外科手術によって残っている瘢痕組織を自分でマッサージしてもらうようにアドバイスをさせていただきました。
施術をしても身体は今までの状態に戻ろうとするので、バランスがとれて安定してくるまで2~3週間に1度の施術と安定してからは1ヵ月に1度の施術をオススメさせてもらい今回の施術は終了となりました。メルシーボークーです。