慢性腰痛、首肩コリ、前にかがむ姿勢をとりたくなってしまう
- 2024年04月09日
- カテゴリー:未分類
秋田市東通(ひがしどおり)にある整体院のブログです。
当院は秋田で唯一フランス政府公認のオステオパシー学校を卒業したセラピストが施術いたします。
こんにちは。昨日と今日ではジェットコースターのように気温の変化がありましたね。ジェットコースターといえば、高校の修学旅行で野球部メンバーとみんなでジュラシックパークに乗ったのが最後です(ほぼ強制的に)。途中から気絶していたのでほとんど記憶がないですが、もう二度と乗りたくないです・・・・・・。
では当院でオステオパシー整体を受けていただいている方の症例報告をさせていただきたいと思います。
■慢性腰痛、首肩コリ、前にかがむ姿勢をとりたくなってしまう/70代女性/介護職
■症状/お悩み
・慢性腰痛のために、立っている時や歩いているとすぐに屈む姿勢をとりたくなってしまう。
・歩き始めると腰のハリ、お腹から鼠径部にかけてのハリやだるさが出てくる。
・寝ても起きても常に首肩コリを感じている。とくに左。
・数年前に子宮筋腫のために子宮を全摘出されている。
・10年くらい前に右の卵巣を切除されている。
■全身まるごとオステオパシー検査
・全体のファシア(筋膜)の傾聴は左、そして前のほうへ引っ張られているような感じ。座位も同じ。
・骨盤のテストをすると右がポジティブ。そして右のアウトフレア(腸骨が開いている状態)。
・小骨盤のテストをすると右がポジティブ。
・全体のオステオパシールーチンテストをすると、右の股関節外旋、右の閉鎖膜、小骨盤のうっ血、骨盤底筋、右の大腰筋、小腸全体の下垂、腸間膜根、胃下垂(とくに右の腸骨の方に癒着が強く感じられる)。
・それから左の第1肋骨、左の斜角筋、僧帽筋、左の鎖骨下筋、脊柱筋とくに左の緊張などを見つけました。
■オステオパシー施術/まとめ
今回の女性の場合は、当院のオステオパシー整体でもよく頻繁に遭遇する「昔の外科手術による組織の癒着が原因」となっているケースでした。
とくに今回は「子宮の全摘出」と「右の卵巣の切除」をされているということで腹膜の癒着があり、そしてその腹膜の繋がりによる関係で胃がかなり下の方へ引っ張られている状態でした。
その影響により身体全体を前屈みにする「猫背のような姿勢」をとっていたので、腰や背中や首の筋は緊張して、お腹の部分はたくさん圧迫されているのでハリや重だるさという症状があったようです。
多くの場合、女性はこのような腹膜の癒着がある結果として、胃に不調が起きたり、胃食道接合部に問題が起きたり(逆流性食道炎)、首肩コリ、頭痛などが起きてしまっていることが非常に多いです。
まず今回の施術では胃下垂の施術をしてから、胃全体のモビライゼーション。そして腸間膜根、小腸下垂の施術をすると、第1肋骨、斜角筋、僧帽筋の緊張がかなり緩まった感じです。
最後に頚部の僧帽筋や斜角筋などの筋膜リリースをして今回は終了となりました。
そして施術を終えた直後に本人が「そういえば腰とかお腹の調子が気になりだしたのが数年前に子宮の全摘出をしてからかもしれない」ということでした。
もちろん今回みつけた腹膜の癒着もかなり影響はあると思いますが、身体全体としてバランス取りがうまくできなくなってしまっているので、安定化するまでは1~2週に1回の施術と安定化してきた場合でも3週間から1カ月に1回のメンテナンス施術を受けていただくとより良いですという提案をさせていただきました。
それではみなさんボンジョーネ!