片頭痛、疲れがとれない、だるさ、首肩コリ、腰痛、股関節痛。
- 2024年09月27日
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秋田市東通(ひがしどおり)にある整体院のブログです。
当院は秋田で唯一フランス政府公認のオステオパシー学校を卒業したセラピストが施術いたします。
こんにちは。10/10(木)~14(火)はジャンピエールバラルD.O.のオステオパシー国際セミナー「脳への手技アプローチ2」に出席のためお休みさせていただきます。たくさんの人を助けるための手技アプローチや知識を得るためにしっかり勉強してきます。
では当院でオステオパシー整体を受けていただいている方の症例報告をさせていただきたいと思います。
■片頭痛、疲れがとれない、だるさ、首肩コリ、腰痛、股関節痛/20代男性/デスクワーク
■症状/お悩み
・首肩コリとズキズキするような片頭痛がたまにある。
・寝ても疲れがとれない。1日中だるさを感じる。
・デスクワークのためか慢性的な腰痛と股関節痛がある。腰も股関節も右側に痛みを感じる。
■全身まるごとオステオパシー検査
・全体のファシア(筋膜)の傾聴は右で頭蓋のあたり。座位でも同じ。
・骨盤のテストをすると右の仙腸関節がポジティブ。脊柱のバランステストでは、胸椎6、7番。腰椎1、2、3番の機能障害。
・全体のオステオパシールーチンテストをすると、右股関節の外旋と腸骨のアウトフレア(開いてしまっている状態)、右の大腰筋、盲腸の外側リガメントと下側リガメント、十二指腸のD2ポーション(下行部)とオッディ括約筋、肝臓の右三角間膜、上胸骨心膜靭帯、左の胸膜、左の頚部内臓、右の側頭筋膜、右の蝶形鱗部縫合などに制限が見つかりました。
■オステオパシー施術/まとめ
今回の施術として、まず腰痛を起こしている原因である可能性がある盲腸に対する施術と十二指腸に対する施術を行います。それから結果として緊張を起こしている大腰筋のリリースをすると股関節の可動性と腰椎全体の可動性がよくなりました。
大腰筋が緊張してしまうと股関節の可動性が少なくなり、その後に腰椎が代償をするので患者さん本人としては結果として起こる腰痛のほうを強く感じます。ですが大腰筋を施術する前に盲腸であったり十二指腸の制限をリリースしておく必要があります。
それから首肩コリの影響を出している肝臓の右三角間膜と上胸骨心膜靭帯、浅頚腱膜、中頚筋膜、深頚腱膜のリリースを行い、最後に片頭痛の原因である側頭筋膜と蝶形鱗部縫合(蝶形骨と側頭骨の間の縫合)のリリースを行いました。
なぜ蝶形鱗部縫合の制限があると片頭痛が起きるかというと、中硬膜動脈が関係しているからです。そして中硬膜動脈は頭蓋の側面にあるので非常にデリケートな部位でもあります。
頭痛や片頭痛には様々な要因がありますが、今回の男性の患者さんは昔にスポーツで頭蓋に強い外傷を受けており、そのために頭蓋の骨そのものや頭蓋の膜全体の柔軟性が少なくなっていることで時間経過とともに少しずつ動脈に影響を及ぼしている可能性があります。
昔の外傷や身体に受けた強い衝撃、例えば交通事故などで受けた衝撃は残念ながら身体にずっと残り続けてしまいますが、定期的にメンテナンスをしておくことで身体に少し負荷がかかったり、バランスを崩してしまった時にうまく適応できるような状態にしておいてあげることが大切です。ですから筋骨格系だけでなく内臓や頭蓋の領域に対しての施術や予防メンテナンスなどのお手伝いをするのがオステオパシーの仕事です。
そして施術が終了して施術テーブルに座ってもらうと、「意識をしなくても姿勢が良くなった感じがする」と喜んでいただけました。メルシーボークーです。